NBAバブルから学んだ人種差別[ボイコットが起こるほど深刻だった]

  • 2020年10月19日
  • 2021年4月17日
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「人種差別」みなさんこの言葉を見て何を思いますか?日本人には、経験が少ないため他人事のように思っていませんか?

この記事を書いている筆者も最近まではそう思っていました。しかし、それはただ自分が人種差別について無知であっただけで、恥ずかしいことでもありました。

本来は、日本人でも人種差別という問題にはしっかりを目を向ける必要があると思います。

それに気づかせてくれたのが、アメリカで起きたBLM運動とNBAバブルでの出来事です。

この記事は、バスケットボールに関する内容がメインでありませんが、BLM運動とNBAバブルを通じて筆者が学んだことや感じたことを書かせていただきます。

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日本で報道された人種差別

アメリカで黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警察官に首を圧迫されて亡くなった事件が日本でも報道されました。この事件はSNS上で動画が拡散されて、世界中でニュースになった出来事です。この事件から「Black Lives Matter運動(以下BLM運動)」に再び火がついたと言われています。

アメリカでの黒人差別は黒人奴隷の時代から根強く残っており、今でも黒人というだけで不当な扱いを受けることがあるそうです。

そんなこと日本で生まれ、日本で育ち、ずっと平和に暮らしていれば、「アメリカは大変だなぁ」と思うだけで、人種差別は自分とは関係はないと思うかもしれません。

今回のBLM運動でもアメリカ中で暴動や抗議運動がありました。それでも、いつになっても解決しないのがアメリカの黒人差別です。

ここに、一度は見て欲しい動画があります。BLM運動の際の一般市民の動画です。

彼らは喧嘩しているのではありません。何十年も繰り返されてきた差別に対して本気で立ち向かおうとしているのです。この男性の言葉は非常に心に響きます。黒人差別はアメリカでかなり深刻な問題なのです。

また、NBAもこの人種差別問題を深刻に受け止めていました。中断していたシーズンが再開され、選手たちが着用するユニフォームに、「Black Lives Matter」の文字を入れている選手も多くいました。

他にも、社会正義やチャリティに関するメッセージがプリントされたユニフォームを着用している選手もいました。例えば、「EQUALITY(平等)」、「FREEDOM(自由)」などです。

そして、コート上にも「Black Lives Matter」の文字は入れられました。

アメリカの国民的スポーツであり、全世界で人気のNBAが本気で人種差別問題について訴えかけ、どうにかして良い方向にもっていこうとしていたのです。

さらに、この問題について考えた出来事

筆者が人種差別問題にさらに考えるようになった出来事があります。それは、NBAバブル中に起きた出来事でした。ミルウォーキー・バックスが試合をボイコット(2020/08/26)したのです。

試合の数日前、またしても警察官により黒人が銃撃される事件がありました。

バックスは、バスケなんかやっている場合ではない。社会情勢に真剣に向き合わなければならないと思いボイコットしたそうです。その日以来、数日間NBAの試合は行われませんでした。そして、NBAでもリーグを続けるか真剣に議論が交わされたようです。

この時、私は再認識しました。シーズンがコロナで中断になり、やっとの思いで再開したNBAを再び中断するほど深刻な問題であると。

日本にいるとどうしても深刻に受け止めることが難しいですが、黒人であるだけで、いつ命が奪われるか分からない。それが今のアメリカなのだと思いました。

自分の無知さに驚きました。自分にはまだまだ知らないことがたくさんあると思い知らされた瞬間でした。

今回の黒人差別から私が学んだ事と伝えたい事

人種差別についてもう一度考えてみよう

日本で生まれ、日本で育つと人種差別という問題にはなかなか直面しませんし、多くの人が日本では問題視されていないと思うのではないでしょうか?人種差別の経験がほとんどないから、自分も人種差別をすることはないと思っていないでしょうか?

白人警察官が黒人男性を黒人だからと言い、いつもの違う対応をすること。これがいわゆる人種差別というのであれば、日本人の我々も同じようなことをやっているかもしれません。

少し前のことですが、「中国人だから…」や「外国人だから…」という言動を耳にすることもありました。それは、外国人のある一人の行動を見て、外国人みんながそうであるかのように決めつけるような発言です。

人の命を奪うわけではありませんが、日本でも、このような考えを持つ人は少なくなのではないでしょうか。

人は同じ人であり、人種や国籍で判断されるものではありません。同じ人であれば、等しい対応を受けるべきです。それを平等というのでしょう。

私が伝えたい事は、日本で人種差別は関係ないと思っていても、実はそれに似たようなことをやってしまっているかもしれないということです。

それを気づかせてくれたのが今回のNBAでもあります。

私も人種差別問題について深く考えたこともなく、関心が薄かったのは事実です。

ですが、今回のBLM運動やNBAバブルでの出来事によって、人種差別に対する認識や向き合い方を考えることができました。

みなさんも、一度この問題については考えてみてください。

子供の頃の純粋な気持ちを思い出してみませんか?

次の動画も是非みて欲しい動画です。この人種差別問題が取り上げられていた時期にSNS上で拡散された動画です。

https://twitter.com/KameronBennett/status/1266865066890199040

リプライには、「素晴らしい動画!」「子供は肌の色なんて見ていない」「レイシストとして生まれてくる人はいない。レイシズムは教えられるんだ。」など様々な意見が並びます。

この動画を見て、嫌悪感を持った人は少ないでしょう。多くの人は愛好感を持ったのではないでしょうか。

リプライにあるように、レイシストとして生まれてくる人はいません。みんな純粋な状態で生まれてくるのです。

子供の時は、好きなことは好きという。やりたいことをやる。嫌いなことはやらない。それらは、人を見て決めたりしません。自分のピュアな本心だけで決めています。

しかし、人種差別が根強く残っている世の中では、成長するにあたり少しずつ人種差別という現実について知ることになります。人種差別という概念が出てきた以上、この流れはずっと続くでしょう。

また、人は成長して知識も増え、自分で考えるようになるとどうしても物事の劣悪を考えたり、欲望を求める生き物だと思います。世の中の闇の部分も見えてきます。敵対心も抱くようになります。意地を張って生きる時もあります。それが普通です。

そして、行き過ぎた行動をしてしまう時や、物事が上手くいかず悩み病んでしまう時もあります。

そんな時は、子供の頃の純粋な気持ちを思い出してみましょう。とは言え、思い出せるかは分かりませんが、「子供の頃は何もかもが純粋だったなぁ」と思うだけでも心の闇が晴れることはあります。

きっと誰もが子供の時に「あの雲に乗って空を飛びたい」、「お菓子の家に住みたい」、「手からビームを出して悪者を対峙したい」など本気で思っていたのではないでしょうか。

子供の頃の純粋な気持ちは忘れてはいけません。たまにはその純粋な気持ちを思い出してみませんか?

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