八村塁NBA2年目の活躍・成長をスタッツで振り返る【1年目との比較】

NBA

日本バスケを盛り上げるワシントン・ウィザーズの八村塁。

NBA2年目もチームの中心選手として活躍し、まだまだ成長する姿が見られました。

ハイライトなどで、彼のプレーを見て活躍していることを認識している人も多いと思います。

この記事では、1年目と比較し、八村塁の2年目も活躍・成長をスタッツを用いて紹介します。

 

バスケ歴15年、八村塁がバスケを始めた中学1年の時から彼を知る私が丁寧に解説していきます。

 

この記事を読むことで、八村塁のNBA2年目の活躍・成長が具体的に分かります。

より八村塁に興味が沸き、もっと応援したくなり、もっとバスケを面白く感じられるでしょう!

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NBA2年目の活躍

まず、NBA2年目(2020-21シーズン)のスタッツを見ていきましょう。

GS/G PTS FGA 3P 3P% FTA TRB STL
57/57 13.8点 11.4 0.8 32.8% 2.8 5.5 0.8
MP FG FG% 3PA FT FT% AST BLK
31.5分 5.4 47.8% 2.4 2.2 77% 1.4 0.1

出典:https://www.basketball-reference.com/
※GS/G:スタメン出場/試合数, MP:出場時間, PTS:得点, FG:フィールドゴール, FT:フリースロー, 〇〇A:〇〇試投数, TRB:リバウンド数, AST:アシスト数, STL:スティール数, BLK:ブロック数

特徴的なスタッツを簡単にまとめるとこんな感じ。

  • 出場した57試合の全てでスタメン出場
  • 平均出場時間:31.5分
  • 平均得点:13.8点
  • FG:47.8%の確率
  • 3P:32.8%の確率
  • FT:77%の確率
  • 平均リバウンド:5.5回

注目したいのは、出場試合全てでスタメン出場を果たしていることですね。

チームに欠かせない存在であることは間違いないでしょう。

 

もう一つは、1試合平均得点が13.8点とNBAで平均二桁得点を記録しています。

世界No.1リーグでシーズンを通して二桁得点を記録していることから、八村塁のオフェンス力は完全に世界レベルと言ってもいいのではないでしょうか。

2年目の成長(1年目と比較)

次に、NBA1年目スタッツと比較することで、2年目の成長具合を見ていきます。

上記のスタッツで示した各項目を比較していきましょう。

スタメン出場数/出場試合数

1年目 2年目
48/48 57/57

このスタッツの傾向は1年目と2年目でほとんど変化はありません。

同じポジションを争う選手が少ないという理由もありますが、八村塁はワシントン・ウィザーズ中心人物であるということです。

 

出場機会を多くもらい着実に成長している姿が見られます。

得点数

1年目 2年目
13.5点 13.8点

得点数でもそれほど変化はありません。

 

2020-21シーズン、ワシントン・ウィザーズにはシーズンMVP獲得経験もあるスーパースター、ラッセル・ウエストブルックが加入しました。

彼の加入により、八村塁の得点数は伸び悩むことも心配されましたが、結果としてやや上昇しました。

 

スーパースター、ウエストブルックも八村塁の得点力に期待して、うまく攻撃チャンスを演出していました。

そして、それにしっかり得点で答えた八村塁の姿に成長が見られた2年目でした。

フィールドゴール

1年目 2年目
46.6%(5.3/11.4) 47.8%(5.4/11/4)

フィールドゴール確率はそうそう大幅に上がるスタッツでありませんが、1年目に比べ上昇しました。

得点確率が上がったということです。

 

1年目、2年目ともに高い水準を記録していると言ってもいいでしょう。

 

ポジションやプレースタイルによりこの数字は変わるとは思います。

同じようなプレースタイルと言われているカワイ・レナードが51.2%を記録している現実はあります。

さらなる向上を期待したいですね。

  • ステフィン・カリー:48.2%
  • レブロン・ジェームズ:51.3%
  • アンソニー・デイビス:49.1%
  • カワイ・レナード:51.2%
  • ブラッドリー・ビール:48.5%
  • ラッセル・ウエストブルック :43.9%

スリーポイント

1年目 2年目
28.7%(0.5/1.8) 32.8%(0.8/2.4)

数字的にも、役割的にもスリーポイントが1番の成長だと思います。

 

スリーポイント試投数も大幅に増加しました。

確率も32.8%とNBAではまずまずな数字でしょうが、八村塁にとっては大きな成長です。

 

今シーズンはウエストブルックの加入もあり、外でオープン状態でスリーを打つ機会が増えました。

そして、それを決めないとウエストブルック強み(ドライブアタック)も激減します。

 

ウエストブルック活躍のために八村塁はスリーを決めるという、互いにとって良い相乗効果がシーズン終盤には見られました。

フリースロー

1年目 2年目
82.9%(2.4/2.9) 77%(2.2/2.8)

スリースロー確率が少し下がりましたね。

とはいえ、悪い数字ではありません。

 

むしろ、1年目は割と高い数字を記録していたのに少し驚きです。

リバウンド

1年目 2年目
6.1回 5.5回

リバウンドはインサイドでプレーする八村塁にとっては生命線です。

 

若干の減りはしましたが、これはチーム内のビックマンの増加やウエストブルックによるリバウンドが要因として考えられます。

 

数字上は減っていますが、インサイドでの強さはむしろより強力になっていると感じられたシーズンでした。

アシスト

1年目 2年目
1.8回 1.4回

アシストはまだ八村塁の本職ではありません。

 

ただ、NBAのスーパースターはインサイド攻撃が得意な選手でもアシストがうまいです。

 

今後アシスト数も増える傾向があれば、それはNBAのスパースターの門をくぐろうとしているのかもしれません。

今後もしっかり注目していくべき項目ですね。

日本人初!プレーオフ出場

八村塁は「日本人初」の出来事を起こすことが大好きです。

 

日本人初の「NBAプレーオフ出場」をします。

 

イーストの8位として、同地区1位のフィラデルフィア・76ersと対戦します。

現代NBAで最強のセンターと呼ばれているジョエル・エンビート(213.4cm, 127kg)と超大型PGのベン・シモンズ(210.8cm, 108.9kg)が率いるチームです。

 

結果としては、ウィザースの1勝4敗で八村塁の初めてのプレーオフ幕を閉じます。

それでも、存在感を放っていたのが八村塁です。

 

初めてのプレーオフ5試合のスタッツを見ていきましょう。

GAME MP PTS FG% 3P% FT% TRB
GAME1(Lose) 36:08 12 62.5%(5/8) 100%(2/2) 5
GAME2(Lose) 25:50 11 66.7%(4/6) 100%(1/1) 66.7%(2/3) 7
GAME3(Lose) 27:03 10 50.0%(4/8) 66.7%(2/3) 0%(0/2) 5
GAME4(Win) 41:32 20 66.7%(8/12) 50.0%(3/6) 50%(1/2) 13
GAME5(Lose) 42:39 21 61.5%(8/13) 33.3%(1/3) 80%(4/5) 6

出典:https://www.basketball-reference.com/

出場時間、得点、FG%、3P%とどれを見ても素晴らしいスタッツを残しています。

しかも、忘れないでくださいね。相手はNBAチームでイーストの1位ですからね。

 

全ての試合で二桁得点で、勝利したGAME4では20得点13リバウンドのダブルダブルを記録しています。

 

日本人初となるNBAプレーオフでダブルダブルを記録しました。

敗れはしましたが、存在感を放ちに放った八村塁に今後の期待しか感じられませんでした。

 

勝利したGAME4の八村塁のハイライト動画はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=-9QpaOmJqVg

八村塁NBA2年目の成長【まとめ】

この記事では、八村塁のNBA2年目の成長についてまとめました。

八村塁は着実にレベルアップしています。

 

みなさんも同じことを思ったのではないでしょうか。

 

コロナによる厳しい1年間が続きましたが、こうしてNBAで活躍を続ける八村塁の姿が見られて嬉しい限りです。

 

まだまだ、2年目が終わったばかりです。

来シーズンの飛躍も楽しみで仕方がありません。

 

みなさんも、八村塁の活躍からは目を離さないようにしていきましょう!

 

このブログでは、他の記事でもバスケットボールが面白くなるような記事を書いていますので、ぜひ見てみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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